広島市で6日に営まれた平和記念式典で遺族代表席に座った那須烏山市南大和久、小松宏生(こまつひろみ)さん(91)は孫、ひ孫と4人で参列した。犠牲となった父らと被爆80年の節目を過ごそうと、10年ぶりの本県遺族代表となった小松さん。自身も11歳の時、原爆投下後の市内に入って被爆した。被爆者が減り、記憶の継承が難しくなる中、「経験の一部でも残したい」と同行した。式典後、父を捜した場所などを巡って体験を共有し、平和への思いを次代へ伝えた。

平和記念式典後に原爆慰霊碑に手を合わせる小松さん(右)一家=6日午前、広島市中区
父と祖母、伯母の遺影を胸に抱いて式典に参列した小松さん。「会いに来たよ」。原爆慰霊碑の下で眠る父らの在りし日の姿を思い返し、何度も語りかけた。
80年前の8月6日も暑い日だった。
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