県内で5~7月に熱中症の疑いで救急搬送されたのは867人で、2024年の同時期より117人増えたことが7日までに、県消防防災課の速報値でわかった。記録的な暑さだった6月の人数が24年の2・8倍と大幅に増えた。労働者への熱中症対策を事業者に義務付ける、改正労働安全衛生規則が6月から施行され、県は対策が遅れがちな農業者などに予防の徹底を呼びかけている。

 

 5~7月を年代別でみると、65歳以上の高齢者が54・9%を占め、40~64歳が19%と続いた。傷病程度別だと軽症501人、中等症342人、3週間以上の入院を必要とする重症は22人で、死者が2人だった。