戦争が栃木県に残した爪痕や戦時下に生きた人々の姿を紹介する栃木県立博物館の特別企画展「とちぎ戦後80年 ~いま、おやと子で知る 軍隊・戦争と栃木~」が8月31日まで開催している。本県と軍隊の関わりや戦禍の影響などを、400点にも及ぶ貴重な資料を基にひもといていく。


 東部ニューギニア(現パプアニューギニア)は、太平洋戦線では特に激戦地であったことが知られる。ニューギニア方面に動員されたのは20万人だが、生きて帰還できたのは2万人といわれ、飢餓や病気による死者も少なくなかった。