昨年1月に発生した能登半島地震の被災地へ思いをはせるイベント「キャンドルナイト 能登と、繋がる」が16日、JR宇都宮駅東口交流広場「宮みらいライトヒル」で開かれた。

約300個の行灯で形作られた能登半島のシルエット=16日午後7時、宇都宮市宮みらい
震災発生以降、能登半島でボランティア活動を続ける宇都宮大の学生有志団体「Cheers.(チアーズ)」が主催。午後6時半ごろ、来場者らの応援メッセージカードを貼った約300個の行灯(あん)に次々と火がともされると、夕闇に能登半島の形が浮かび上がり、会場を照らした。
真岡市大谷台町、枡本順志(ますもとよしゆき)さん(85)は石川県輪島市出身。今年、震災で損壊した実家を取り壊した。「帰る家がないというのはさみしい」。同郷の妻幸子(さちこ)さん(77)は「宇都宮の人がこんなイベントを開いてくれるなんてうれしい」と語った。

復興へのメッセージが添えられた行灯
友人と訪れた宇都宮市出身で東京都在住、大学生高橋彩星(たかはしあやせ)さん(19)は幼い頃、家族で能登半島を訪れ、キャンプをするのが恒例だったという。「きれいな景色が元に戻ってほしい」と願っていた。