鹿沼市は20日の市議会議員全員協議会で、10月から出生届を、マイナンバーカード取得者向けサイト「マイナポータル」経由で提出できるようにすると公表した。出生届に関連した申請をオンラインで完結できるようにし、申請用のサイトを一元化したウェブフォームも整備する。県内では初めての取り組み。
市によると、出生届は子の出生から14日以内の提出が必要で、これまでは窓口で対応していた。出産直後の負担軽減のため国は2024年、同サイトから出生届を提出できる仕組みを整備したが、職員側の手続きに煩雑さがあり、導入は進んでいない。
市は新たに出生届をはじめ、子ども医療費の受給資格登録申請、産後面談など、子の出生時に必要な六つの申請をオンラインでできるようにする。児童手当の認定請求は既に導入している。新たに作るウェブフォームは市ホームページ上からアクセスでき、5問ほどの質問に回答すると、必要な申請の専用画面に遷移できるようにする。
市の出生数は24年度411人。