【那須塩原】市は20日の市議会議員全員協議会で、乗馬体験などができる青木の乗馬施設「市ホースガーデン」を本年度末に廃止する方針を明らかにした。利用者1人当たりの経費負担の増加などが理由で、9月議会に関係条例の廃止について提案する。
同施設は、子どもの教育や定住促進に役立てようと、市が2015年に運営を開始。現在は乗馬や引き馬を行う「乗馬」と、馬の世話や厩舎(きゅうしゃ)の掃除も体験できる「乗馬教室」のメニューを提供している。
市スポーツ振興課によると、利用者は22年度の4673人から23年度は3201人、24年度は2902人に減少。隣接するフードリエサッカーフィールド青木の24年度の利用者1人当たりの経費は384円だったのに対し、市ホースガーデンは7600円だった。
廃止に伴い、二つのメニューのうち民間の施設でも体験できる乗馬は取りやめる。乗馬教室は学校の団体利用者数が増加していることから、市内小中学校の団体利用に限り市内の別の施設で実施する。跡地利用については検討中という。
同課の東泉秀幸(とうせんひでゆき)課長は「1人当たりの経費などから総合的に判断した。子どもたちからも好評な乗馬教室は今後も継続していきたい」と話した。