
今年、創立130周年を迎える宇都宮白楊高には、県農学校と呼ばれた明治時代に建てられた旧講堂があります。部活動や文化祭に使われたり、当時の皇太子が視察に来たり、さまざまな出来事が学校生活の歴史に刻まれています。
宇都宮白楊高の歴史は1895年に設立された県簡易農学校に始まります。姿川村鶴田(現宇都宮市鶴田町)にありましたが、97年に野崎村(現矢板市)へ移転。98年に県農学校に改称しました。1903年に現在の宇都宮市元今泉8丁目に移転し、旧講堂が建てられました。

シンプルな造りだが、和洋のデザインがうまく取り入れられた宇都宮白楊高校旧講堂
旧講堂は校内で2回移築され、現在は敷地東側にあります。建築面積は161平方メートルの木造平屋建て。シンプルな洋館ですが、和と洋のデザインがどちらも取り入れられています。瓦ぶきの屋根は4方向に傾斜する寄せ棟造り。外壁は雨が入りにくい下見板張りで、白系の板が青空に映えます。また、各6面ある窓は上下にスライドさせて開く上げ下げ窓で、洋風建築によく見られます。
残り:約 1061文字/全文:1542文字
この記事は「下野新聞デジタル」のスタンダードプラン会員・愛読者(併読)プラン会員・フル(単独)プラン会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く