熱気球について語る藤田さん

 【栃木】毎月第3日曜の「熱気球の日」に合わせて市は17日、藤岡町藤岡の渡良瀬遊水地ハートランド城で講演会を開き、藤岡町赤麻在住の熱気球パイロット藤田雄大(ふじたゆうだい)さん(38)が「世界チャンピオンが熱気球を語る」と題して講演した。

 毎月第3日曜に遊水地で実施している熱気球係留飛行イベント「わたらせ熱気球day」の一環として特別企画し、県内外から約50人が参加した。

 野木町出身の藤田さんは18歳でパイロットの免許を取得し、2014年の世界選手権で日本人初優勝を果たすなど国内外で活躍している。

 藤田さんは熱気球について「風に乗って移動するので無風で静かな空が体感できる不思議なところが魅力」と説明。記憶に残るフライトとして、ドバイの砂漠やスイスからイタリアに渡るアルプスの上空を飛んだ時の写真など紹介した。

 遊水地については「四季が美しく年中フライトができる環境として守っていきたい場所」と力を込めた。参加した大平町西水代、大学生小暮匠弥(こぐれたくみ)さん(21)は「経歴に驚いた。きれいな景色の写真が鮮烈で実際に乗ってみたくなった」と話した。