通信制高校への進学者が右肩上がりで増えている。文部科学省によると、2024年度の在籍生徒数は全国で29万人。栃木県内の中学校を卒業した生徒のうち、12・8人に1人が通信制高校を選んでいる。実際に進学した生徒は、どんな学校生活を送っているのか。生徒に取材すると、「自分に合った学校選び」の大切さが見えてきた。

 7月中旬の土曜日。JR宇都宮駅東口のライトキューブ宇都宮に、中学生や保護者らが続々と集まった。

多くの親子連れらが足を運んだ通信制高校の合同説明会=7月中旬、宇都宮市
多くの親子連れらが足を運んだ通信制高校の合同説明会=7月中旬、宇都宮市

 目的は通信制高の合同説明会。通信制専門の出版社「学びリンク」(東京都)が主催し、県内に本校やサポート校などを置く15校がブースを並べた。来場者は前年比121人増の599人に上り、入学後の生活や学習内容について熱心に質問していた。

 関心が高まる背景について、