9月1日から配食が始まる市学校給食センター

 【さくら】中村卓資(なかむらたかし)市長は27日の定例記者会見で、昨年3月から鷲宿の喜連川工業団地内に建設していた市学校給食センターが完成し、9月1日から配食を始めると発表した。今後は市内の全小中学校8校分の給食1日約4千食を、同センターで一括調理する。29日にオープニングセレモニーが開かれる。

 同センターは鉄骨2階建てで、延べ床面積約2860平方メートル。床をぬらさず、細菌の繁殖などを抑えるドライシステムを採用し、アレルギー対応の給食も調理できる。総事業費は約31億2千万円。

 民間委託で運営し、調理はトンカツ専門店「とんかつ新宿さぼてん」などを展開するグリーンハウスグループ(東京都)が県内の学校給食では初めて参入。スタッフなどは地元で雇用する。

 これまで市内では喜連川地区の学校が給食センター方式、氏家地区の学校が自校方式で給食を調理していた。中村市長は「今後は全ての学校で同じ献立の給食になる。市の地場産物なども積極的に取り入れやすくなる」と期待した。

 市内の児童生徒からデザインと愛称を募集し、同センターマスコットキャラクター「さくらこ」も誕生。新しい食器や配送車にプリントする。