【那珂川】黒板用塗料を塗った車「こくばんくるま」に描いた絵を毎日、インスタグラムに投稿している町民有志らが7月、1500日連続投稿を達成した。4年1カ月余りの長期間にわたり継続できた要因を探るため、作画現場を取材した。

真剣な表情で野菜の絵を描く小緩さん
真剣な表情で野菜の絵を描く小緩さん

 取り組みは2021年6月、小川、自動車整備業佐原忠典(さわらただのり)さん(49)と馬頭、会社員吉成孝夫(よしなりたかお)さん(55)が「今日は何の日?」をテーマとする絵をこくばんくるまに描き、投稿したことから始まった。現在は同じく塗料を塗った車のドア「こくばんドア」などを使い、町民ら11グループが交代で日々、絵を描いている。

 今月中旬の昼下がり。8月31日分を割り振られたグループ「カフェプラスギャラリーコモレビ」(三輪)を尋ねた。コモレビでは、店主渡辺容子(わたなべようこ)さん(42)の長女で高校2年小緩(こゆる)さん(16)が主に作画を担当する。小緩さんは日々の題材を「イラストにしやすく、関心があることから選んでいる」と言い、今回は語呂合わせに由来する「野菜の日」を選んだ。