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 8月26日に開業2周年を迎えた、宇都宮市と芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)。19日には累計利用者数1千万人を達成し、県都の新動脈として定着している。安全運行を下支えしているのが、運行会社「宇都宮ライトレール」による日常点検だ。2024年度からは自動車の車検に相当する4年に一度の「重要部検査」が行われている。

 開業後初の大規模法定検査で、26年度末の完了を目指す。現在全17編成中、8編成目の作業が進んでいる。

LRTの車体を上げ整備を終えた台車を運び入れる検修員ら=28日午後2時20分、宇都宮市下平出町
LRTの車体を上げ整備を終えた台車を運び入れる検修員ら=28日午後2時20分、宇都宮市下平出町

 検査工程は33に上り、車体を上げて台車や車輪を外し、走行装置やパンタグラフ、扉などを2カ月近くかけて整備する。

 28日は、整備を終えた車体と台車を戻す大がかりな作業が行われた。現場を指揮する同社施設保全課長澤村健一(さわむらけんいち)さん(44)は「期限厳守はもちろん、安全・安心・快適にこだわり仕上げていく」と気を引き締めていた。