【大田原】江戸時代に創業し2015年に廃業した佐久山の旧島崎酒造で、酒蔵の改修工事が進んでいる。大正期に建てられた新蔵で、屋根に穴が開くなど老朽化が目立っていた。後を継げば7代目となっていた島崎一(しまざきはじめ)さん(65)が「親元を離れ実家に戻らず、ふるさとや先祖に不義理をした」と悔い、せめて当時の姿に戻し残そうと決めた。工事を見守りながら、地域のため酒造跡を活用したいとの思いを強くしている。

改修が進む酒蔵の外観
1781年に近江商人だった初代が、奥州道中の宿場町としてにぎわった佐久山宿で酒造業を始めた。「友白髪」などの銘柄があり、南部杜氏(とうじ)10人ほどが冬から春先にかけ、出稼ぎに来ていた時代もあった。しかし売り上げの減少などもあり、廃業に至ったという。
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