
宇都宮市北東にあって、どっしりとしたかやぶき屋根が特徴の「岡本家住宅」。10年ほど前に行われた大規模修理では、貴重な資料がいくつも見つかったそうです。
岡本家は下岡本の旧家といわれ、かつて薬の製造販売をしていました。住宅は江戸時代に建てられ、土間や風呂などからなる棟と客座敷などで構成(こうせい)する棟が互い違いの「乙型」に配置されているのが特徴です。寄せ棟造りのかやぶき屋根との組み合わせは風格十分。1968年に国重要文化財へ指定されました。

江戸時代に建築された風格ある構えの岡本家住宅
現代の住居と大きく違う点が、住宅の東側に「式台」と呼ばれる高い身分の客が利用する出入り口があることです。そこから住宅へ入った客は、客間の奥座敷に通されていたとみられます。住宅の西側は生活スペースとして馬小屋や風呂場、土間などが配置され、むき出しのはりや太い柱から長い歴史が感じられます。
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