事業系食品ロスの削減に向け県は本年度、飲食店経営の宮食(宇都宮市)と行動経済学のナッジ理論を活用した実証事業を行う。食べ残し削減に向け、同社の飲食店で提供する食事の量を複数選択できるようにするほか、生産者の顔写真を掲示する。こうした取り組みを通じて、消費者が強制されずに食べ残しの削減に取り組むように促し、食品ロスの削減効果を検証する。

 ナッジ理論は、心理効果を利用して人の行動を変えていく手法。実証事業は9~10月の2カ月間、同社が運営する宇都宮市内のとんかつ店「かつ盛」と焼き肉店「虎の門」の計4店舗で行う。