農業系指定廃棄物の対応方針について説明する森島市長(中央)ら=9日午後4時15分、矢板市役所

 東京電力福島第1原発事故で発生し矢板市内の農家で一時保管が続く農業系指定廃棄物について、市と環境省などは9日、市役所で臨時記者会見を開き、指定廃棄物のうち約9・2トンが放射性セシウムの基準濃度の1キロ当たり8千ベクレルを下回り、指定解除の見込みとなったため、県外で処分すると発表した。処分先は非公表。基準濃度を超える約6・7トンは市内民有地1カ所に暫定集約する。環境省は年度内の集約完了を目指す。