宇都宮地方気象台は10日午前6時7分、「大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報」を発表した。栃木県内では10日と11日のいずれも昼過ぎから夜遅くにかけて、低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意・警戒するよう呼びかけている。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意が必要という。

◇最新の防災・気象情報

 気象台によると、11日にかけて前線が関東甲信地方に停滞する見込み。栃木県では、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や日中の気温上昇の影響で、10日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定になり、その後も11日にかけて大気の不安定な状態は続くという。

 この影響で県内では10日夕方から夜のはじめごろにかけて、雷を伴った非常に激しい雨の降るところがある。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性がある。

 発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。

 10日に予想される1時間降水量は、多い所で北部、南部とも50ミリ。10日午前6時から11日午前6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部とも100ミリ。

 また、11日に予想される1時間降水量は、多い所で北部、南部とも40ミリ。11日午前6時から12日午前6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部とも80ミリ。