宇都宮地方気象台は10日午後4時41分、「大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報」を発表した。栃木県内では12日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけている。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意が必要という。

 気象台によると、前線が西日本の日本海側から関東甲信地方に停滞している。県内では、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、雷を伴う激しい雨の降っている所がある。引き続き12日にかけて、大気の非常に不安定な状態が続く見込み。

 この影響で、県内では10日夜のはじめごろにかけてと、11日昼過ぎから夕方にかけて、雷を伴った非常に激しい雨の降るところがあるという。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性がある。

 気象台は、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。

 10、11日に予想される1時間降水量は、多い所で北部、南部とも50ミリ。

 10日午後6時から11日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部とも100ミリ。その後、11日午後6時から12日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部とも80ミリ。