JR東日本大宮支社は16日、分解などをせずに列車内に自転車を持ち込む「サイクルトレイン」を10月18日から烏山線で通年実施すると発表した。同線の利便性向上が狙いで、サイクルトレインの導入は同支社管内では初めて。
同支社が今年1~2月の土日祝日に実施した実証実験で寄せられた通年実施の要望などを踏まえた。実施区間は宝積寺-烏山駅間。列車とホームの段差などの危険性がある下野花岡、鴻野山両駅での自転車を伴った乗降はできない。
平日は日中の上下線各3本、休日は始発から終電までの全列車で利用できる。追加料金は不要。利用前日までにJRのECサイト「JRE MALL」で申し込みが必要で、10月1日から受け付けを始める。
導入に合わせ同18日、マイクロモビリティシェア「Luup(ループ)」(東京都品川区)の電動アシスト自転車の宝積寺駅西口駅前広場での貸し出しや、沿線約140カ所のグルメや観光スポットを拡張現実(AR)技術を使って紹介するサービスも始める。
同支社は「烏山線と自転車を掛け合わせて、沿線や地域の魅力を発掘してほしい」としている。