大会への意気込みを語るアレクナ選手=18日、大田原市

フォトセッションに臨む渡辺那須塩原市長(左)とマフチク選手=5月14日午後、東京都内

大会への意気込みを語るアレクナ選手=18日、大田原市 フォトセッションに臨む渡辺那須塩原市長(左)とマフチク選手=5月14日午後、東京都内

 陸上・世界選手権最終日は21日、男子円盤投げが行われ、栃木県那須塩原市などで事前キャンプを実施したリトアニア代表のミコラス・アレクナ(22)が67.84メートルで銀メダルを獲得した。女子走り高跳びでは、同じく那須塩原市で事前キャンプを行ったウクライナ代表のヤロスラワ・マフチク(24)が1メートル97で銅メダルを獲得した。

 男子円盤投げ決勝は予定通りに競技が始まったが、雨の影響で中断。約2時間後に再開したものの、回転中に足を滑らせる選手が出るなど難しいコンディションで行われた。世界記録(75メートル56)保持者のアレクナ選手は2投目で67.84メートルを記録。1位を維持していたが、スウェーデン代表のダニエル・スタールが最終6投目で70.47メートルを記録して逆転で金メダルに輝いた。

 女子走り高跳び決勝も雨の中断があった。前回覇者でパリ五輪金メダリスト、世界記録(2メートル10)保持者でもあるマフチクは1メートル97まではクリアしたが、その後は記録を伸ばせず。2メートルと2メートル02で失敗し、3位で大会を終えた。金メダルはオーストラリア代表のニコラ・オリスラガーズ、銀メダルは2位はマリア・ジョジク(ポーランド)が獲得した。

 ウクライナとリトアニアの選手団は9月上旬に来日。那須塩原市内に宿舎を確保し、大田原市のDI STADIUM(美原公園陸上競技場)などでトレーニングを行った。

 アレクナ選手は18日、下野新聞社の取材に応じ、「事前キャンプ地でこんなにいい場所はなかった」「多くの方のサポートをいただいた。『ありがとう』と伝えたい」「体調も万全で本番が楽しみ。優勝を目指したい」などと語っていた。