一体一体表情が異なるとち介おみくじ。10月から販売する

 【栃木】市マスコットキャラクター「とち介」を立体化したおみくじ入りの陶器製人形が完成し、市観光協会は10月1日から、万町のとちぎ蔵の街観光館で4千個を限定販売する。和服で座布団に座り、上向き加減でほほ笑む愛らしい姿が魅力。デザインなどで市の監修を受け、1年かけて製作した。同協会は「職人が手塗りで仕上げ、一つ一つ若干表情が異なる。好みのとち介を見つけてほしい」とPRしている。

 縦約3センチ、横約4センチ、高さ約5センチの手のひらサイズ。底面の穴からおみくじが取り出せる。運勢は大吉、吉、中吉、小吉、末吉の5種類。恋愛運や仕事運、健康運なども占う。表面は日本語と英語、裏面は中国語と韓国語で表記され、インバウンド(訪日客)にも対応した。

 同協会はキーホルダーやタオルなどとち介の関連グッズを多数販売しており、「栃木土産となる新たな商品を」と企画。かわいらしい姿を立体化するのに特に力を入れたという。

 とち介は現在の市域になった2014年4月5日、市内の蔵からひょっこり現れたという蔵の妖精。蔵のずきんがトレードマークで、県内外にファンがいる。

 4千個を完売すれば、同協会は新たなデザインの商品化も視野に入れる。小林均也(こばやしきんや)事務局次長(60)は「おみくじの後は職場や家で飾っても楽しめる。子どもから大人まで手に取ってもらいたい」と期待を寄せる。

 1個税込み800円。(問)同観光館0282・25・3001。