とちぎ歌麿交流館が手作りした黄表紙(右)など。4冊同時刊行する

黄表紙の和とじ作業などを行うとちぎ歌麿交流館のメンバーたち

とちぎ歌麿交流館が手作りした黄表紙(右)など。4冊同時刊行する 黄表紙の和とじ作業などを行うとちぎ歌麿交流館のメンバーたち

 【栃木】市ゆかりの浮世絵師喜多川歌麿(きたがわうたまろ)に関する歴史や文化の情報発信拠点「とちぎ歌麿交流館」は12日、NHK大河ドラマべらぼうで話題となった絵入りの読み物「黄表紙」や、全国から応募を募った「狂歌本」、蔵の作り方を紹介した教科書「往来物」、蔵の街の案内書「細見」秋版の4冊を同時刊行する。構成から挿絵や文章、装丁までを手がけた力作で、メンバーは「江戸文化を通じて歌麿と栃木のつながりを発信したい」と意気込む。

 江戸時代に人気を博した黄表紙は、全ページに挿絵が入った読み物。現代の漫画のようなもので、べらぼうの主人公蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)(蔦重)が大流行させたことでも知られる。