フランス革命から20世紀半ばに至る絵画作品を、背景となる信仰や社会の変化に沿って紹介する「ライシテからみるフランス美術」(宇都宮美術館、下野新聞社主催)が12日、宇都宮美術館で開幕した。国内美術館等から有名作家の優品を中心にフランス美術が集結。同国の歴史や文化をさらいながら、人が作る物に宿る聖性の起源と行方を追いかける。
「ライシテ(脱宗教)」。耳慣れない言葉だが、今日のフランス共和国の根幹を成す概念の一つであり、西洋の近代美術を語る上で欠かせない視点でもあると同館学芸員藤原啓(ふじわらけい)さんは説明する。フランスの近現代の歩みと軌を一にするその歴史は、美術においても価値観のせめぎ合いをもたらし大きな影響を与えてきた。
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