夜空に輝くスワン彗星=23日午後8時3分、日光市小林(望遠鏡の追尾機能を使い140秒間露光、長原さん撮影)

 下野写真協会会員の長原明広(ながはらあきひろ)さん(56)=宇都宮市今泉町=が23日午後8時ごろ、日光市小林の同市塩野室運動公園から南西の空に輝く「スワン彗星(すいせい)」の撮影に成功した。

 コジマ子どもサイエンスパーク(県子ども総合科学館)天文課によると、スワン彗星は今年9月に太陽観測衛星の一部の機器の観測データから新たに発見された。非周期彗星で、地球に近づくのは1度きり。明るさは最大でも6等級ほどで、肉眼での観測は難しく、望遠鏡などの本格的な観測機器が必要という。

 この日が3度目のチャレンジだった長原さんは「肉眼では見えないので、アプリで方角を確認して機材を設置した。タブレットで撮影結果を見たときにはホッとした」と話した。

(森田大地)