栃木県立佐野東高で9月、2年生に自身が英語を話す様子を動画撮影させる授業を行った際、習熟度が低いクラスを識別する合言葉として、生徒に毒を意味する「poison(ポイズン)」という英単語を言わせていたことが25日、同校への取材で分かった。保護者から「子どもをばかにしている」と苦情があり、英語の主任教諭が生徒らに謝罪した。
同校は英語を学ぶクラスを習熟度別に分けている。外国語指導助手(ALT)に見てもらうための動画を撮影した際、クラスごとに指定した環境関係の頻出単語を発声してから話し始めることになっていた。
英語担当教員同士で話し合い、約20人が在籍する最も習熟度が低いクラスに、発音しやすい単語としてポイズンを選んだという。他のクラスは「教育する」を意味する「educate(エデュケート)」、調和の「harmony(ハーモニー)」などだった。
ある保護者は「子どもが自分を毒と言うよう仕向けられ、いくら何でもひどい」と憤る。同校は取材に「頻出単語を覚えてもらう意図だった。誤解が生じ、生徒に不快な思いをさせたのは不適切だった」とした。
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