【那須烏山】山あげ祭で野外歌舞伎を披露する「烏山山あげ保存会芸能部会」は25日、茨城県常陸大宮市の塩田地区センターで開かれた「西塩子の回り舞台第8回定期公演」で、オリジナル演題の蛇姫様を披露した。
同舞台は現存する日本最古の組み立て式農村歌舞伎舞台で、同県有形民俗文化財に指定される。定期公演は同市西塩子地区の住民らで組織する保存会やボランティアらを中心に運営され、2019年以来の開催。那須烏山市と常陸大宮市では舞踊の指導者が昔から行き来していたため、同市の団体などが主な出演者となる中、同芸能部会も第1回から関わっている。
蛇姫様は江戸時代初めの烏山が舞台。烏山城の姫が家老の悪事を暴こうとして、姫の密書を託された腰元の窮地を白蛇の精が助けるというストーリーだ。演者はこの日、三味線や鳴り物のテンポの良い音が響く中、回り舞台の装置を活用しながら物語を展開し、観客を魅了した。
同芸能部会の西川扇士浪(にしかわせんしなみ)師範は「6年ぶりの出演で気合が入っていた。良い出来だった」とほほ笑んだ。
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