子どもの成長に伴い、どんどん増えるおもちゃや学用品。遊んで散らかしたままの子どもについ声を上げてしまったり、散らかった空間にストレスを感じたりする親も少なくないはず。整理収納・片付けサービスを手がける宇都宮市の「SSS-Style-Plus」代表取締役の小堀愛生(こぼりめぐみ)さん(50)は、片付け習慣を身に付けてもらうには「収納スペースなど、子どもがお片付けするための環境を親子で見直すことから始めてほしい」と言います。実際に子育て世帯での小堀さんの活動に同行すると、単なる整理整頓ではなく、子どもが片付けに向き合うことの奥深い目的が見えてきました。
 
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小堀さんは、子育て経験や2級建築士としてのキャリアを生かし、整理収納コンサルト業や子育て世帯への片付けのアドバイスに携わっています。
取材に協力してくれたのは、宇都宮市内の一軒家に住む斎藤慶乃(さいとうよしの)さん(39)と長女琴音(ことね)ちゃん(5)親子です。昨夏入居した際、小堀さんが家具などの整理収納のアドバイスに携わったそうです。それから1年以上たち、琴音ちゃんのおもちゃがだいぶ増えました。今回は小堀さんがアドバイスしながら、親子が実践を通して収納の在り方やお片付けへの向き合い方を考えていきます。
 
琴音ちゃんの子ども部屋はリビングに隣接し、おもちゃは主に壁面の収納棚に収められています。慶乃さんによると、3歳ごろまではごっこ遊びをするときのぬいぐるみが中心でしたが、最近はキーホルダーサイズの人形などこまごまとしたおもちゃが増えているそうです。
小堀さんは「子どもは成長が目覚ましく、使うおもちゃのサイクルも早い。不要な物は手放していかないと、すぐに物であふれてしまう」とし、「まずは、自分がどれぐらいおもちゃを持っているのかを把握しましょう」と話します。
早速、収納棚のおもちゃを全部出し、持っている物を把握します。「これ、捜してたやつだ」。
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