紅葉シーズンに入った栃木県日光市では11月1~3日の3連休、日光東照宮周辺や中禅寺湖方面で大幅な渋滞が予測されている。県によると、「文化の日」を含む3連休の中日は特に渋滞が深刻となる傾向があり、初日が雨混じりと予報される今年の3連休はさらに中日に観光客が集中する可能性も指摘されている。3連休中は、中禅寺湖方面につながるいろは坂で渋滞対策の社会実験も行われる。関係機関が公表している渋滞予測や迂回路、車が比較的少ない時間帯、求められる心構えなどをまとめた。

 日光市観光協会はホームページ(HP)で、過去の実績を元にした市内の渋滞予測カレンダーを公開しており、日々の渋滞を「特に多い」「多い」「やや多い」「少ない」の4段階で示している。

日光市観光協会の渋滞予測カレンダー(協会ホームページから引用)
日光市観光協会の渋滞予測カレンダー(協会ホームページから引用)

 これによると、1~3日は①JR日光駅~世界遺産エリア②いろは坂-のいずれも渋滞が「特に多い」と予測している。「特に多い」の基準は「駅から世界遺産エリアまでが1時間以上、駅から中禅寺湖までが2時間以上」のため、予測通りであれば平常時の数倍以上の時間がかかることになる。

日光市観光協会の渋滞予測カレンダー

 ■渋滞が目立つのは午後2~3時

 同協会によると、紅葉期の土日祝日は、上り専用の第2いろは坂の「明智平ロープウェイ」までつながる道で特に渋滞が発生しやすい。午前9時~午後3時ごろは渋滞が目立ち、その中でも要注意なのは午後2~3時の時間帯。いろは坂を上り終えるまでに3時間以上かかることもあるとされる。

 土日祝日の渋滞を避ける狙い目はあるのだろうか。同協会のおすすめは午前7時前で、この時間であれば比較的スムーズにいろは坂を上ることができるという。

 「日中の紅葉が見たいけど、渋滞には巻き込まれたくない」。そんな希望を持つ人や、いろは坂に3時間以上の渋滞が発生している場合などにおすすめなのが、思い切った迂回だ。

 奥日光につながるのは、いろは坂だけではない。群馬県の関越自動車道沼田インターチェンジから金精峠を抜けて奥日光を目指すルートや、霧降高原から林道奥鬼怒線(山王林道)を抜けて奥日光に向かう目指すルートもある。道中には滝や渓谷といった立ち寄りスポットもあるため、渋滞を避けたい人には検討の余地があるかもしれない。

【沼田IC → 金精峠経由 → 中禅寺湖】迂回ルート

【今市IC→霧降高原→山王林道→中禅寺湖】迂回ルート

注意: このルートには林道区間が含まれ、一般車両の通行が規制されている期間があります。走行前には最新の交通情報をご確認ください。

栃木県ホームページ林道情報