歴史的な建物が並び、趣のある栃木の街。中でも県内唯一の国重要伝統的建造物群保存地区になっている嘉右衛門(かうえもん)町には、文化財を持つ商家がたくさんあります。今回は老舗みそ店「油伝味噌(あぶでんみそ)」に行ってきました。
油伝は江戸時代後期に入る1781年、油屋として創業しました。幕末ごろにみそ造りを始め、現代の2023年からはクラフトビールも手がけています。建物は明治時代に建てられたとみられ、通りに面した主屋と奥に続く文庫蔵、土蔵2棟、文庫蔵の向かい側に位置する離れの5棟が国の有形文化財に登録されています。
店の正面に位置する油伝味噌主屋。昔ながらの商家に見られる造りが特徴
店の“顔”でもある主屋は現在事務所として活用。正面から見ると瓦屋根に重なるように瓦ぶきの下屋庇(げやびさし)があり、重厚さを感じます。右手には外に突き出た意匠(デザインなど)の出格子窓、中央から左手は引き違い戸を設けた開放的な造りで、当時の商家の面影を残しています。
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