栃木県小山市下生井の渡良瀬遊水地で、国の天然記念物コウノトリが例年以上に飛来している。同市などによると、19日までに20羽を超す群れで餌をついばむ様子が確認されており、採餌環境の向上を進めてきた取り組みが奏功した形だ。
渡良瀬遊水地で餌をついばむコウノトリの群れ=19日午後4時、小山市下生井
渡良瀬遊水地で羽を休めるコウノトリ=19日午後3時、小山市下生井
遊水地の湿地保全などに取り組むNPO法人わたらせ未来基金の青木章彦(あおきあきひこ)理事長(67)は10日夕、14羽の群れが第2調節池に飛来したのを確認した。その後も増加傾向にあるという。
渡良瀬遊水地で羽を休めるコウノトリ=19日午後2時20分、小山市下生井
遊水地内では国や市などが野鳥の餌場となるため池を整備した。IT大手グーグルの関連会社から資金援助を受け、環境改善にも取り組んでいる。
青木理事長は「餌場の環境整備の効果が高いことが分かった。コウノトリがこれほど利用してくれてうれしい」と話した。生活拠点としてしばらく定着する可能性が高いという。
渡良瀬遊水池の上空を舞うコウノトリ=19日午後2時55分、小山市下生井
渡良瀬遊水池の上空を舞うコウノトリ=19日午後2時55分、小山市下生井
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