16日のSLフェスタで真岡駅を出発するSLもおか

 【真岡】真岡鉄道は25日までに、同鉄道で「SLもおか」として運行する蒸気機関車(SL)の「C12形66号」を来年4月から1年間、全般検査に伴って運休すると発表した。

 C12形66号は1933年製。同鉄道では94年から31年間運行している。全般検査は自動車の車検に当たる定期点検で、6年ごとに実施。車体の全ての機器を取り外し、細部にわたる検査や車体の再塗装、調整などが行われる。

 今春、SLの心臓部に当たる部品の不具合が発生して減便を余儀なくされており、検査に合わせて修理される。これまでの検査期間は半年程度だったが、専門業者の人手不足などで1年間かかるという。

 検査に伴い来年度中は同鉄道を走るSLが見られなくなるが、真岡駅に隣接する「SLキューロク館」で動態保存される9600形(キューロク)とD51形は通常通り公開される。

 同鉄道は「2027年度には万全の状態で運転できるよう協力会社と調整、修繕していく」としている。