【大田原】県内外の自然薯(じねんじょ)栽培愛好家ら約100人でつくる「那須自然薯の会」の会員の畑で、収穫シーズンを迎えている。

 自然薯は日本原産の山芋。県北などでは1月3日に「三日とろろ」を食べる風習があり、年末年始の贈答用などとして需要がある。会員は、とい状のプラスチックの筒に種芋を入れ土に埋めて栽培。収穫後は会員それぞれが知人や友人に分けたり、道の駅や直売所などで販売したりしているという。

 現在は長さ約1・5メートル、直径約5センチ、重さ約1キロほどに育ち、20日の収穫では2キロを超える「大物」も採れた。約800平方メートルで約1千本を栽培する会長の鈴木良一(すずきりょういち)さん(78)=桧木沢=は「太くて長く形がいい。例年通り粘りが強くおいしい」と話した。

(問)副会長戸辺政敏(とべまさとし)さん090・8815・7963。