足利市山川町の長林寺で山モミジやドウダンなどが色づき、晩秋の古刹を赤々と染め上げている。

 室町時代に常陸国で創建され、安土桃山時代に現在地に移ったとされる。大坊山に近接する約10ヘクタールの境内に多様な樹種が自生し、野鳥の憩いの場になっている。

山門周辺を真っ赤に染め上げる山モミジ=26日午前11時45分、足利市山川町
山門周辺を真っ赤に染め上げる山モミジ=26日午前11時45分、足利市山川町

 矢島道彦(やじまみちひこ)住職(73)によると、紅葉は20日過ぎに一気に色づいた。山門周辺の山モミジは今が盛り。ひときわ赤い権現池周りの大モミジも見事に染まり、午後4時以降にライトアップされている。

 青空が広がった26日は、参拝者や野鳥愛好家らが境内を散策。日差しにより表情を変える葉の色を堪能していた。

山門周辺を真っ赤に染め上げる山モミジ=26日午前11時45分、足利市山川町
山門周辺を真っ赤に染め上げる山モミジ=26日午前11時45分、足利市山川町
権現池周りを彩るモミジ=26日午後2時、足利市山川町
権現池周りを彩るモミジ=26日午後2時、足利市山川町

 今月いっぱい楽しめる見込み。矢島住職は「コナラ林の葉のシャワー、大イチョウやモミジの落葉が描く参道のじゅうたんもまた美しい。日々移ろう景色が楽しみ」と話した。