白沢浄水場の養殖池で泳ぐうつのみやストロベリーサーモン(市提供)

うつのみやストロベリーサーモンの刺身(市提供)

白沢浄水場の養殖池で泳ぐうつのみやストロベリーサーモン(市提供) うつのみやストロベリーサーモンの刺身(市提供)

 【宇都宮】市上下水道局が白沢浄水場の水質監視用池で養殖し、市産イチゴを餌に加えて育てた同局独自のヤシオマス「うつのみやストロベリーサーモン」が28日から、市ふるさと納税の返礼品に登場する。生食用で10品限定。一般向けの提供は初めて。

 同サーモンの養殖は、市の良質な水道水を広くPRするのが目的。地下水を原水とする同浄水場で、昨年1月に稚魚100匹からスタートした。餌にはビタミンCとポリフェノールを含むイチゴ「スカイベリー」を添加した餌を活用。試食した人からは「川魚の臭みがない」「脂乗り良く味が濃い」など好評という。

 ふるさと納税には、2・8~3・5キロの大きさの5匹を活用。寄付額1万9千円(400グラム)と2万3千円(500グラム)、3万1千円(700グラム)の計10品を準備した。楽天ふるさと納税のポータルサイトで受け付ける。現在、第2世代の200匹を養殖中で、来年度以降は返礼品数を増やす予定という。

 同局経営企画課の梅木勝彦(うめきかつひこ)課長は「通常2キロを超えれば出荷できるが、ブランド価値を高めるため3キロを目指して養殖している。来年度は高級レストランなどにも出荷できるよう販路を検討し、食べた人に市の水道水にも関心をもってもらいたい」と期待した。