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 来年の干支(えと)「午(うま)」を描いた藍染めの壁掛け作りが、栃木県大田原市黒羽向町の藍染め店「紺屋」で最盛期を迎えている。

 同店は1804年創業の老舗で、壁掛け作りは53年目。県伝統工芸士で8代目店主の小沼雄大(おぬまゆうた)さん(40)がデザインから染色、天日干しまでを担う。

天日干しされる「午」を描いた藍染め生地=8日午前10時35分、大田原市黒羽向町
天日干しされる「午」を描いた藍染め生地=8日午前10時35分、大田原市黒羽向町

 冬晴れに恵まれた8日は、長さ約8メートルの生地を広げて天日干しする作業に当たった。乾いた後は約80センチに切り分けて完成させる。

 壁掛けには、邪気を払うとされる白い馬と縁起の良い吉祥文様の波をあしらった。小沼さんは「社会の荒波にのまれず穏やかな1年を過ごしてほしい」と願った。

 今シーズンは150枚ほど制作し、店頭やオンラインショップで販売する。