ベンチを製作した(左から)黒崎さん、石川さん、長島さん、赤津さん

 【真岡】真岡工業高建設科の3年生4人が、学生主体の真岡まちづくりプロジェクト「まちをつくろう」(通称まちつく)と連携して市民のためのベンチを製作し、10日に荒町の市複合交流拠点施設monaca(モナカ)へ寄贈した。

 同校は、生徒がまちつくに関わっていることをきっかけに、ものづくりで地域貢献している。2022年以降、市民文庫の本棚や市が管理する緑地の看板などを作り、今回で4作目。

 まちつくメンバーが市民に役立つ物を洗い出し、1月に開館したモナカにない屋外ベンチを作ることに決定。同校の黒崎歩夢(くろさきあゆむ)さん(18)、石川侑希(いしかわゆうき)さん(17)、長島芽香(ながしまめいか)さん(17)、赤津陵太(あかつりょうた)さん(17)が協力した。

 4人は2カ月かけて設計、製作に当たり、全長約1・6メートル、高さと奥行き40センチのヒノキ製ベンチを完成させた。モナカの雰囲気に合ったデザインで、女性でも持ち運びができるよう軽量化しながらも、家族がそろって座れる大きさを確保する工夫を凝らした。

 長島さんは「利用者がけがをしない工夫もした」、黒崎さんは「ベンチに座って会話を弾ませてほしい」と話した。モナカの久保田有紀(くぼたゆき)統括責任者は「地域への思いが詰まっている。来館者がゆっくりできる場所に置きたい」と感謝した。

(杉浦崇仁)