来場者1万人目の浅利さん親子と杉村館長(右)

 【栃木】NHK大河ドラマをきっかけに関心が高まる市ゆかりの浮世絵師喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の企画展「喜多川歌麿と栃木の狂歌」を開催中の市美術館で12日、来場者が1万人に到達した。同館が独自に開催する企画展の来場者が1万人に達するのは2022年11月の開館以来初めて。企画展は14日まで。

 10月10日に始まった企画展は、歌麿の初期から晩年までの画業や歌麿が挿絵を手がけた狂歌などを展示している。1日当たりの来場者は開催当初の約100人から、現在では約200人にまで倍増したという。

 1万人目は、親子で訪れた宇都宮市御幸町、主婦浅利美香(あさりみか)さん(60)と会社員美貴(みき)さん(29)。杉村浩哉(すぎむらひろや)館長から記念品として図録を受け取った2人は「光栄に思う。大河ドラマを見て歌麿と市の関係に興味を持った」と声を弾ませた。

 杉村館長は「1万人達成は一つの成功の目安。市の存在をアピールできてうれしく思う」と満足そうに話した。