「生徒の多様なニーズに柔軟に対応したい」と語る江田さん

 2026年4月に栃木市の学悠館高で県内初となる県立夜間中学「とちぎ学びの夢学園」が開校する。開校まで3カ月に迫る中、準備を進める県教委義務教育課学びの機会充実担当の江田敦夫(えだあつお)さん(51)に経緯や現状、今後の展望を聞いた。

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 夜間中学は、外国人や不登校などさまざまな理由で義務教育を十分に受けられなかった人が学び直す場。文部科学省は全ての都道府県、政令指定都市に1校以上の設置を促している。

 -県立夜間中学の設置に至った経緯は。

 「県教委は18年度から市町教委などと連絡会議を設置して先行事例の調査を行い、市町からは県立で早期に設置するよう要望がありました。