体験教室で行われた炎色反応の実験

 【大田原】理数系教育の充実を図る文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受ける大田原高で20日、子どもたちを対象にした体験教室「わくわくどきどきサイエンス」が行われた。

 SSH事業で行う恒例イベント。市、那須塩原市の小学5、6年生、中学生の計約60人が参加した。

 スーパーサイエンスクラブの部員ら約40人が講師を務め、望遠鏡による天体観測やドローン体験、液体窒素を用いた実験などを行った。「炎色反応」の実験では、銅やナトリウムなどの試料によって炎の色が変化する様子に、子どもたちは興味津々。那須塩原市東原小6年桜岡虹汰(さくらおかこうた)さん(12)は「金属ごとに違う色になるのがすごい。ストロンチウムの赤色がきれい」と笑顔だった。

 同クラブ部長の2年後藤敦哉(ごとうあつや)さん(16)は「科学は『どうしてこうなるんだろう』という疑問を突き詰めるのが魅力。体験を機に、学びの楽しさに気づいてくれたらうれしい」と話した。