昔懐かしい劇画調の作品が並ぶ会場

 【茂木】昔懐かしい劇画調の大型作品が並ぶ「手書き映画看板絵師・井桁豊(いげたゆたか)作品展」が26日、ふみの森もてぎで始まった。同施設主催で、来年1月14日まで。

 井桁さんは茨城県旧水海道町(現常総市)生まれ、つくば市在住の90歳。絵師として20歳で上京し、昭和の時代に1千作品以上の映画看板を手がけた。近年は地元に戻り、かつて自身が手がけた作品などの復刻をしている。

 今回は同県筑西市の広澤美術館の協力で、同美術館所蔵の作品23点を展示する。洋画では「風と共に去りぬ」「荒野の決闘」「ローマの休日」「太陽がいっぱい」など、邦画では「東京物語」「無法松の一生」などの映画看板を楽しむことができる。

 同施設の担当者は「手書きのぬくもりのある看板を、帰省した人や初詣に来た人にも楽しんでほしい」と話している。

 午前9時~午後6時(2、3日は午前10時~午後4時)。29日~1月1日休館。入場無料。12日午後2時から、1964年の邦画「若草物語」の無料上映会も行う。(問)同施設0285・64・1023。