「正直、先が見えず不安な気持ちもあるが、(仕事が来るまで)待つのも仕事。その間に人間としていかに成長できるか、何をするかが重要だと考えている」。最近は乗馬を再開し、弓道も始めた。「弓道は敵が己で難しいが、自分を見つめることができるので面白い」と、あくまでもストイックだ。
これから迎える「結」にも思いをはせる。村上にとっての「結」は「人とは何か。その答えを出すこと」だという。「(無名塾の)入塾最終試験で仲代さんにこの質問を投げ掛けたが、『分からない』と言われた。きっと死ぬ時にしか分からないと思うが、役に真摯(しんし)に向き合い、いろんな人生を疑似体験し、肥やしにすることで答えを導きたい」。真っすぐなまなざしで語る姿には、役者としての覚悟や貪欲さがにじむ。
「ファンの応援があるからこそ、俳優として存在できる。地元のためにできることがあれば恩返ししたい。今年もどんな役でもやり、いろんな作品に出演したい」。ひたすら邁進(まいしん)するのみだ。
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9日放送のドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」第4話(日本テレビ)にゲスト出演。3月17日、小山市のスカラホールで開かれるとちラブ朗読劇「コミチャン!」(NHK宇都宮放送局主催)出演。
【略歴】むらかみ・しんご 1974年生まれ。小山市出身。小山高専卒。特技は目玉焼き作り、ビリヤード。小山評定ふるさと大使。
【とちぎ ここが好き】
好きなスポットは世界遺産のある日光、フジやイルミネーションで有名なあしかがフラワーパーク。地元の小山市も大好きです。
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