感謝状を受け取った小山第三中の生徒(前列)と教諭ら(後列)

 【小山】迅速な通報や的確な応急手当てで、一時心肺停止となった同じ学校の生徒の救命に貢献したとして市消防本部は2月26日、小山第三中の生徒9人と教諭10人に感謝状を贈った。

 昨年12月25日午前、体育館で終業式の準備をしていた男子生徒(15)が胸を押さえながら倒れるのを、近くにいた生徒会役員の9人が気付いた。生徒らは連携して、職員室への伝達や男子生徒への呼びかけなどを行った。

 状況を伝えられた教諭らは速やかに119番通報を実施。自動体外式除細動器(AED)の指示に従いながら胸骨圧迫や除細動(電気ショック)に取り組み、継続的に意識や呼吸、脈拍を確認した。

 男子生徒は救急隊到着前に心拍が再開。病院に搬送後、数日の療養を経て登校を再開した。同校は2年の保健分野でAEDの使い方など救命救助を学ぶほか、教職員も年1回講習を受けているという。

 当時の生徒会長の3年田口蒼佑(たぐちそうすけ)さん(15)は「日頃学校で行っていた講習を思い出し、役割を分担して冷静に対処できた」と振り返った。田村浩一(たむらこういち)校長は「生徒が慌てずに、素早く、声かけや連携をしてくれたおかげ」とたたえた。

 中田保幸(なかだやすゆき)消防長は「一刻を争う救急事案で、力を合わせて、勇気を持って迅速に対応してくれた」と感謝した。