将棋の藤井聡太(ふじいそうた)王将(23)に永瀬拓矢(ながせたくや)九段(33)が挑んだ第75期王将戦7番勝負第5局2日目の9日、会場の大田原市黒羽向町のホテル花月でプロ棋士による大盤解説会が開かれた。県内外から訪れた110人が、解説を楽しみながら熱戦を見守った。
壇上には中村修(なかむらおさむ)九段(63)や近藤誠也(こんどうせいや)八段(29)らが登壇。中村九段は両対局者の2日目朝の様子などを紹介し、「これからもずっと戦う2人。どう勝つか、どうしのぐかが今後に影響する一戦」と評価した。近藤八段は各指し手の意図を分かりやすく説明。終盤に差し掛かった午後3時半ごろ、近藤八段の思い浮かばなかった一手を来場者が予想し藤井王将がその通り打つと、会場から驚きの声が上がった。
同5時半ごろ、対局を終えた2人が会場に姿を現すと、熱戦をたたえる拍手が会場を包み込んだ。将棋ファンの前で藤井王将は「激しい展開だったがなんとか反撃のチャンスをつかめた」、永瀬九段は「判断一つ一つが難しかった」と対局を振り返った。
宇都宮市から訪れた会社員吉村正俊(よしむらまさとし)さん(55)は「手に汗握る展開で、これまで見てきた中で一番面白かった。近藤さんの解説も良かった」と満足そうだった。
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