カフェ経営に乗り出す守谷さん(中央)と新部さん(右)と高橋さん

 日光市所野で父親とともに飲食店を営む守谷奈緒(もりやなお)さん(20)は、稲荷町1丁目に「晴レノ間カフェ」をオープンさせる。カフェ経営の夢を抱いてきた守谷さんの情熱に魅せられた仲間も加わり、準備が着々と進む。4月中旬のプレオープンも客が絶えず、守谷さんは「今後はイベントを交えながら定期的に店を開けたい」との方向性を口にする。

 宇都宮市在住の守谷さんは高校卒業後、所野の「ラララ食堂」でサブマネージャーとして飲食店経営の基礎を学んできた。歴史があり、自然豊かな同市を「居心地がいい」と評する。

 カフェ経営の夢は高校時代から持っていたという。知り合いを通じて、かつて飲食店だった古民家を知り、カフェ開業の話が一気に進んだ。年明けから準備を始め、プレオープンまでこぎ着けた。

 一緒にカフェを盛り上げる仲間も見つけた。市内でアナログレコードの鑑賞会などを主催してきた新部公亮(にいべこうすけ)さん(70)と、生花店経営を目指す高橋乃愛(たかはしのあ)さん(24)だ。

 既に愛蔵のレコードをカフェに持ち込み、店内に流れる音楽を選曲する新部さんは「年配のお客さんには70~80年代のJポップを通して懐かしさを感じてもらい、同時に今の自分を大切に思う心を持ってほしい」と話す。店内に自ら選んだ花を飾る高橋さんは「市内におしゃれな花屋を開くのが夢。その第一歩としたい」との思いを抱く。

 インバウンド(訪日客)や市外からの観光客も見込むが、守谷さんが何より思い描くのは地域住民たちのコミュニティーの場としての店づくりだ。「高齢者や子どもが交わる空間にできれば。日常の中で非日常を感じる空間にしたい」と話した。

 当面は不定期での営業となり、同店のインスタグラム「haren0ma」で告知していくという。