宇都宮市田下町の多気山持宝院山麓道場で17日、恒例の「多気山大火渡り祭」が行われた。護摩木などを燃やした後の灰の上を山伏や檀信徒らが素足で渡り、除災開運や無病息災などを祈った。

残り火のある灰の上を駆け抜ける伊東住職(中央)=17日午後2時15分、宇都宮市田下町
残り火のある灰の上を駆け抜ける伊東住職(中央)=17日午後2時15分、宇都宮市田下町

 装束に身を包んだ山伏がほら貝を響かせ、弓矢やおのなどを用いて儀式が執り行われた。薪やヒノキの葉などを組み上げた炉に点火すると、白煙とともに炎が高く上がり、参加者は護摩木を次々に投げ入れた。

 炉が燃え落ちた後、山伏が火をならして火渡りの道を作り、伊東永人(いとうえいじん)住職(51)が長さ約1・6メートルの本尊札を抱え、残り火のある灰の上を勢いよく駆け抜けた。26人の山伏も続き、檀信徒や一般参拝客も渡った。

 祖父母らと参加した栃木市の坂本弥嶺(さかもとみれい)ちゃん(5)は「熱かったけど、初めて歩いて渡ったよ」とにっこり。祖母の澤田功子(さわだたかこ)さん(68)=宇都宮市西の宮1丁目=は「家族の健康を祈りながら渡りました。来年も元気に参加したい」と話した。