栃木県那須町湯本の国指定名勝「殺生石」で31日夜、伝統の火祭り「御神火祭(ごじんかさい)」が行われた。地域住民や観光客らが夜空に立ち上る炎を見守り、無病息災と五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈った。

燃え上がる御神火の前で披露された「白面金毛九尾狐太鼓」=31日午後7時35分、那須町湯本、佐々木優衣撮影
燃え上がる御神火の前で披露された「白面金毛九尾狐太鼓」=31日午後7時35分、那須町湯本、佐々木優衣撮影

 午後7時過ぎ、九尾の狐(きつね)にちなんでキツネの面と白装束をまとった約120人の行列が那須温泉神社を出発。殺生石前で平山幸宏(ひらやまゆきひろ)那須町長が高さ約5メートルの御神火に火をともし、参列者もたいまつを投げ入れた。

 続けて、燃えさかる炎を背にして郷土芸能「白面金毛九尾狐太鼓」を披露。幻想的な雰囲気の中、力強い太鼓の音が響き渡った。

御神火の前で披露された「白面金毛九尾狐太鼓」=31日午後7時40分、那須町湯本、佐々木優衣撮影
御神火の前で披露された「白面金毛九尾狐太鼓」=31日午後7時40分、那須町湯本、佐々木優衣撮影

 行列に参加した宇都宮短大付属高2年の赤坂武路(あかさかたけみち)さん(16)は「初めて参加した。炎の熱気や会場の盛り上がりをじかに感じることができた」と話した。