開校4年目を迎えた中高一貫私立校、星の杜中高(宇都宮市上籠谷町)に、全国の教育関係者の注目が集まっている。高校1期生が卒業した今春は、豪州・シドニー大をはじめとした海外大学への合格者を多く輩出。海外大学への現役合格率は全国7位となり、教育方針や校風に共鳴する別の学校法人が広島県に第2の“星の杜”を開校する運びになった。

 「お嬢様学校」と言われた前身の宇都宮海星女子学院中高時代は定員割れが続き、中学の募集停止に追い込まれてから5年。学校存続の危機からどのような改革が行われ、全国各地から視察が相次ぐ注目校へと変貌を遂げたのか-。複数回にわたる連載で、栃木県内で異彩を放つ星の杜中高に迫る。(不定期で配信します)

 5月中旬、高校3年の探究学習の授業では、タブレットなどを手にした生徒たちが膝を突き合わせ、活発に意見を交わしていた。授業には教員免許を持たない、専門性を持った外部の「探究推進ディレクター」も参加。生徒に助言する様子が見られた。

「探究学習」で意見を交わす星の杜高校生徒たち
「探究学習」で意見を交わす星の杜高校生徒たち

 「探究力は、今の社会で活躍するために必要な能力。だからこそ実際に社会で活躍している外部人材の力を借りようと思った」。24年度から校長を務める小野田一樹校長(51)は、同ディレクターを創設した理由をそう説明する。

 同校がグローバル教育と並んで力を入れる探究学習。その成果は