台風6号は、3日昼過ぎから夕方にかけて栃木県に最接近する。明け方から大気の状態が非常に不安定になる見込みで、宇都宮地方気象台は大雨や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水に加え、土砂災害や強風に厳重警戒するよう呼びかけている。2日は西日本を中心に大雨となり、気象庁は、5月に新たな防災気象情報の提供を始めて以来初となる「レベル4氾濫危険警報」を宮崎県の河川に発表する一方、線状降水帯の予測を出せない不具合も起こった。

 気象台によると、本県では3日明け方から夕方にかけ、九州から日本の南にのびる前線や台風に流れ込む暖かく湿った空気の影響を受ける。

 昼前から昼過ぎには雷を伴う非常に激しい雨が降る。1時間降水量は、北部、南部ともに多いところで「滝のように降る」「傘は全く役に立たなくなる」と例えられる50ミリに上る。

 昼前から夕方には県内全域で強い風にも見舞われ、最大瞬間風速は30メートルに達する見込み。

 竜巻などの激しい突風や落雷、降ひょうへの注意も必要となる。気象台は「台風の進路や発達の程度によっては警報級の大雨、暴風となる可能性がある。最新の情報に注意してほしい」と呼びかけている。

 気象庁によると、「危険な場所から全員避難」が必要なレベルである氾濫危険警報は、2日午後3時半ごろ、宮崎県日南市を流れる酒谷川と広渡川に発表された。

 太平洋側の各地に線状降水帯が発生する可能性があるとの情報が出る一方、情報発表に不具合が起きた。高知県西部で2日午後5時半と7時に直前予測の基準を満たしていたが、出せなかった。

 日航や全日空では九州を発着する便を中心に欠航が相次ぎ、3日は羽田便の多くに拡大する。東海道新幹線は計画運休はないとしつつ、急な運転見合わせなどに注意を呼びかけた。