栃木県小山市下生井の渡良瀬遊水地で5日、4月20日にふ化したと推定される国の特別天然記念物コウノトリのひな4羽に、個体識別の足輪を装着する作業が行われた。ひなの体重はそれぞれ2・7キロ、3・8キロ、3・6キロ、3・4キロ。

足輪装着などのため、一時的に人工巣塔から取り出されるコウノトリのひな(中央)=5日午前10時、小山市下生井(超望遠レンズ使用)
足輪装着などのため、一時的に人工巣塔から取り出されるコウノトリのひな(中央)=5日午前10時、小山市下生井(超望遠レンズ使用)

 作業はコウノトリの飼育施設などで構成する組織「コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)」の協力の下、市と渡良瀬遊水地コウノトリ・トキ定着推進協議会が実施。飼育員や獣医師ら17人で行った。

 高所作業車で高さ12・5メートルの人工巣塔に近寄り、親鳥が離れたのを待って、ひなを網で捕獲。地上に降ろして体重測定や足輪装着、血液や羽毛の検体採取などを行い、巣に返した。

足輪を取り付けられ、巣に戻されるコウノトリのひな=5日午前11時5分、小山市下生井(同市提供)
足輪を取り付けられ、巣に戻されるコウノトリのひな=5日午前11時5分、小山市下生井(同市提供)

 作業に当たった兵庫県立コウノトリの郷公園主任研究員の布野隆之(ふのたかゆき)さん(49)は「4羽とも順調に育っており、約1カ月後には巣立つと思う。離れた距離で静かに見守ってほしい」と話した。14日には命名式が行われる。