参加女性や子どもを見守る山上さん(右)や小林さん(左)

 【矢板】市地域おこし協力隊の山上文乃(やまがみあやの)さん(45)は25日、「ホストケアファミリー」宅で育児中の母親と子どもをサポートする「ホストケアハウス」の体験会を片岡地区で初めて開いた。3組の親子がリラックスした時間を過ごし、山上さんは「参加者が笑顔になれる場所を提供できたと思う。開催場所を増やしていきたい」と手応えを感じた様子だった。

 山上さんは1歳から中学2年までの5人の子育てをしている。ことし2月、同隊員に着任。地域と連携した産前産後ケアの場所作りを目指してきた。ホストケアハウスは、少人数で家庭的な雰囲気の中で過ごせるのが特長としている。

 今回、第1号のホストケアファミリーになったのは、リラクセーションサロン「絆和(はんな)」のセラピスト小林(こばやし)のりえさん(35)。絆和は妊婦や育児中の女性ら向けのサロンで、小林さんは「ママたちの心のよりどころになれば」と自宅に迎え入れることにした。

 この日は、市内外から3組の親子が訪れた。母親たちは子どもをスタッフに任せ、互いの育児について話したり小林さんから体をほぐしてもらったりしていた。昼食は大田原市の薬膳サロンなつめ熊田康子(くまだやすこ)さん(58)が腕を振るった薬膳料理を楽しんだ。

 1歳の次女を連れて参加した大田原市、主婦伊藤真由美(いとうまゆみ)さん(34)は「子どもが同じ空間にいながらゆっくりできるので安心だし、すてきな取り組み。同じ境遇の方と話をするだけでも息抜きになった」と笑顔を見せた。

 体験会の結果を踏まえ、本格実施の内容を検討していく。山上さんは「月に1回ケアハウスを開いてくれるファミリーがいくつもできれば、毎日どこかで開催できる。運営資金も課題で、募金やクラウドファンディングを行いたい」と話した。